アボカド入りのフードを与えても大丈夫ですか?

美味しくて栄養のあるアボカドも犬には危険

アボカド(avocado)は、クスノキ科の木に実る果物で、「森のバター」とも呼ばれる栄養豊富な果物です。五訂食品成分表によると皮と種を除いた可食部100g中に、タンパク質2.5g、脂質18.7g、炭水化物6.2g、食物繊維5.3gが含まれています。また、ミネラルやビタミンも豊富に含まれています。脂肪酸としては、オレイン酸が多く含まれています。コレステロールはほとんど含まれていません。

犬では、アボカドに対する嗜好性が高く、喜んで食べるようです。
しかし、アボカドのカロリーは高く、100gで187kcalあります。
脂肪含有量も多いため、食べ過ぎるとエネルギーの過剰摂取や下痢、膵臓への影響が生じる可能性はあります。与える場合には、間食の範囲内(1日に必要なエネルギー量の10%以内)にとどめるようにすべきです。
また、タンパク質が含まれているため、なかにはアボカドのタンパク質に対して、アレルギー反応を起こす犬がいるかもしれません。

アボカドには、サポニンという配糖体が含まれていますが、これは界面活性作用があり赤血球膜に作用して溶血を起こします。しかし、経口的に摂取された場合には、サポニン自体が水溶性であることで、消化管吸収があまりよくないことや、消化酵素などにより加水分解を受けるために、影響はないと言われています。

アボガドに含まれるペルシンが危険

アボカドに含まれる殺菌作用のあるペルシンという成分(多くは葉や皮・種に含まれていて、実に含まれる量は、品種や生産地などによっても違いがあるようです)が、消化器系、心臓血管系に影響し、インコやオウム、兎、ハムスター、モルモットなどでは、呼吸困難や痙攣などの中毒例が報告されています。動物種によって反応性に違いがあるようです。

アボガドに含まれているペルシンは、人の場合は大丈夫なのですが、犬や猫では感受性に個体差があり、下痢・嘔吐などの消化器症状などを生じる場合もあるので、安心・安全のためには、与えないで済ませられるものなら与えない方がよいでしょう。

アボガドの毒性は品種によってかなり違いがあります。アボカドを原材料に用いているドッグフードに関しては、安心・安全のためにはラベルに表示されている製造元に問い合わせていただく方が良いかもしれません。

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