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渡辺由香先生インタビュー

渡辺先生に伺いました|チロとサクラのクリニック

チロとサクラのクリニック院長

「腎臓病」「腫瘍」「自己免疫疾患」が増加傾向

最近増えている相談は、腎臓病や腫瘍です。長い期間をかけて変性を起こした病気ですね。皮膚病っていうのはまだ変性状態にいっていなくて炎症なんです。だから炎症の時点で食事を改善すれば、炎症から先に進みません。

 

でも炎症を起こすと抑えてしまうのが現代医学で、「抗炎症薬」、「抗生物質」とはありますよね。一見炎症が治まったよういに見えるのですが、炎症で体が警報を出せないと変性に進んで、病態がもっと奥に進んでしまうんです。

タンパク質の扱いはきめ細かく

食事を指導する時は、あまり綿密な栄養素ではなく、大ざっぱにタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、水分、それだけです。それと内容は大切です。タンパク質はとても大事な栄養素なので、タンパク源は指導します。

 

タンパク種については、牛肉はあまりすすめていません。畜産になった時点でホルモン操作が行われているので、鶏肉や魚をすすめることが多いです。

 

細かく「何グラムあげればいいでしょうか?」と聞かれることがあるんですが、私たちだって毎回測って食事していないじゃないですか。ワンちゃんの場合は、基本、タンパク種、炭水化物、野菜を1:1:1で、ネコちゃんの場合はタンパク質を7、野菜・穀物を合計して3くらい。

 

そんな感じで大ざっぱですが、その代わり、ちゃんと食べられるか、便の状態が良いか、体重も定期的に測って増減がないか観察して下さい。その子に合っているかそれで判断しましょう。合っていないなぁと思ったら、見直しをすればよいのです。

食材は旬を大切に

食材はできるだけ旬のものを与えるよういにも伝えます。

 

例えば動物性のもので言うと、暑い夏は体を冷やしてくれるようなタンパク質がいいので豚肉や馬肉、冬は体を温めてくれるラム肉、鶏肉、魚がいいのでそういう使い分けをするように指導します。日本は季節によって気候が全然違うので同じものを食べさせていいわけがないんです。

 

ペットフードを上げている飼い主さんにも、季節のものをトッピングしてもらいます。野菜も、冬は根菜類を使ってもらって、夏はキュウリや葉物を刻んで入れてもらいます。

バランスアルファの与えかた

獣医の渡辺先生

猫は好き嫌いの激しい子もいてバランスアルファをなかなか飲んでくれないと悩む飼い主さんがいると思います。

 

猫ってどんなものでも口に入れられるのを嫌がる子がいるものです。口を触られるだけで嫌がる子。そういう子に無理やりやると余計嫌がってしまうので、気長に待つしかないんです。

 

その子の好きなもの、食べ慣れているいるものにまず2、3滴垂らして、それでなれてもらいましょう。猫はすごく怖がりで食べ物に関しても新しいものを嫌うんです。だから時間をかけて馴染んでもらうしかないんです。

 

嫌がる子にはとにかく無理強いはせずに、その子のペースに合わせてあげるのがいいですね。。その子のペースに合わせてあげるのがいいですね、バランスアルファをちょっとずつでも摂ってくれればいいわけですから。

 

バランスアルファが好きな猫も多いんですけどね。シリンジにバランスアルファを入れると寄ってくるという猫もいるくらいです。うちのチビちゃんもバランスアルファが大好きで、ペロペロよく飲んでくれます。

バランスアルファの与える量について

バランスアルファを使うかどうかは飼い主さんの判断に任せていますが、相談をうけると、まず最初にケアプランを立てるのですが、必ずバランスアルファを入れます。

 

バランスアルファを与える量は、その子を診てから決めます。食べない時、食欲が落ちている時は普段の3倍くらいの量をすすめます、それから抗がん剤を使っている子もいるので、投薬中の子も多めに摂るように伝えます。あとは飼い主さんご自身で調整するようにお伝えして、任せています。

 

バランスアルファは与えすぎの心配がない

飼い主さんには獣医任せにならないで欲しいんです。飼い主さんが食べ物にしてもバランスアルファにしても自分で判断してほしいと思います。

 

バランスアルファは、無添加でカロリーゼロ、副作用の心配もないので、取り過ぎの心配がない点がいいですね。ただお安い商品ではないので適量でいいんですよって伝えています。

 

以前、腫瘍の手術をしたダックスの子がいて、「この後、何か良いものはありませんか?」と聞かれたので、その子にもバランスアルファをおすすめしました。腫瘍を摘出して5年ほど経って、今18才位なんですが、すごく元気です。手術を経験して高齢なのにもかかわらず元気に散歩していますよ。その飼主さんは毎月バランスアルファを購入されています。

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