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ペットフード(ドライタイプ)の製造工程について

ペットフードの製造工程を教えてください

一見、味気なく見えるペットフードのなかには、犬や猫の摂るべき栄養素がすべて含まれています。

 

ペットフードはその外見に反して、綿密な研究と工程を経て出来上がっているのです。

 

製造方法はフードのタイプによって異なりますが、ここではドライフードのおおまかな製造工程を紹介します。

ペットフードの設計

まず最初に、ライフステージや特別な栄養要求などを考えて、どのような栄養バランスのペットフードを作るのかを考えます。

原材料の選定

設計されたペットフードが栄養バランスを満たすように、原材料を選んで組み合わせますが、加工段階で栄養成分が失われてしまうこともあります。

 

そのため、完成したペットフードが最初に設計した栄養バランスをきちんと満たせるかも考えたうえで、原材料の配合を決めます。

原材料の精査

選定して集めた原材料の栄養成分が適切かどうかを検査します。

 

タンパク質、脂肪、ビタミン・ミネラルなどの栄養素がどれくらい含まれるのかを細かくチェックします。

 

また、犬猫の消化吸収に適切かどうかも確認します。

ミックス

原材料を混合して、ペットフードの粒ひとつひとつに平均的に栄養が含まれるように、機械でしっかりと混ぜ合わせます。

押し出し

混ぜ合わされた原材料は、押出し機と呼ばれる機械で高圧・高温調理されます。

 

ここで調理された原材料は先端の小さな穴から少しずつ押し出されますが、これを順番に1粒、1粒切り落とします。

 

切り落とすときに、ペットフードの圧力が下がり、水分が一気に蒸発します。するとペットフードに特徴的な小さな穴がたくさん生じて、カリカリになり、栄養素は消化しやすくなります。

コーティング

押出されてカットされたまだ温かく柔らかいペットフードを少し乾燥させた後に、鶏エキスなどでコーティングして、常温になるまで冷却します。

パッキング

パッケージに封入されて、製造日や製造番号などの情報が刻印されます。

出荷

いつ作った、何を、どれくらい、どこに出荷したのかなどを記録管理して、出荷します。

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