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食性と嗜好性の違いを教えてください

食性と嗜好性とは

食性とは

何を食べるのかが「食性」。
犬の食性は、「雑食寄りの肉食」で、猫の食性は「完全肉食」です。

本来の食性は、その動物の消化器官が適応できる食べ物と関係しています。肉食性が強いほど歯が尖っているため、突き刺して切り裂くことのできる食べ物が適しています。最初に消化される栄養素は、人では炭水化物ですが犬や猫ではタンパク質です。つまり、人は炭水化物を中心に、犬や猫はタンパク質を中心とした栄養バランスが適しているのです。さらに、体長に対する所為羽化期間は肉食性が強いほど短いため、吸収率が高いことが十分な栄養吸収に必要であることがわかります。

嗜好性とは

一方で、どのような食べ物を好むかが「嗜好性」で、臭い、味、食感により決定されます。
単純な好み以外にも、安全の確認という意味合いもあります。色は嗜好性には影響しません。

肉食である犬や猫が最も好む臭いは脂肪臭です。猫は犬に比べて嗅覚細胞数が少ないため、犬よりも舌で食べ物を確認する傾向があります。そのため、フードの形状にこだわる猫が多いようです。嗅覚は水分量や湿度に影響を受けるので、乾燥した食べ物よりも水分を含んだ食べ物、冷たい食べ物よりも温かい食べ物のほうが嗜好性が高くなります。

甘味を好む犬、酸味を好む猫

味覚には甘味、酸味、塩味、苦味、うま味という5種類があります。
人は味蕾の数が多いので多様な味を感じ取ることができますが、犬は人ほど多くなく、猫はさらに味蕾が少ないと考えられています。犬も猫も好む味はうま味や酸味で、これは肉や魚に多く含まれているグルタミン酸などのアミノ酸の味です。酸味はとくに猫が好む味です。また、犬は甘味を感じる味蕾があるため甘味も好みますが、猫はこの味蕾がほとんどないため甘味には興味がありません。犬も猫も好まない味は苦味です。苦味は自然界では毒物に多く含まれる味だからです。しかし、最終的な嗜好性は「経験」により蹴ってされます。食感では、犬も猫もべたつく食感を嫌います。

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