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ペットの誤飲・誤食について教えてください

ペットの誤飲・誤食とは

散歩中や家の中に落ちているものを、ペットが食べてしまったことはありませんか?
拾い食いはそこまで心配しなくても大丈夫だろうと思いがちですが、とても危険なことなのです。おもちゃや固いおやつなど、目を離した隙に飲み込んでしまっていた、なんてことのないように注意しましょう。

誤飲・誤食の症状とは

誤飲や誤食をして、飲み込んだものが詰まりやすい主な部位は「食道」「胃」「腸」です。
食道に詰まってしまうと、器官を圧迫し呼吸が困難になってしまうことがあります。咳き込んだり、吐きそうな仕草をしたり、喉から「グゥグゥ」という、聞き慣れない音がすることもあります。
また、胃腸に違和感や痛みがあると、薄暗いところでじっとしていたり、胃液を吐いたりするケースがあります。胃腸炎を起こせば、嘔吐や下痢が起こります。
さらに、腸にひっかかってしまって腸閉塞を起こすと、嘔吐や下痢や元気を消失し、そのまま放置すると命を落とす危険性もあります。
中毒を起こす食品や植物を誤飲した場合も、腎不全などの深刻な症状に発展する恐れがあるので、急に多飲多尿、嘔吐や下痢が生じたら要注意です。

誤飲・誤食の治療法は?

誤飲に気づいたら、早急に動物病院へ行きましょう。
固形の異物を吐き出させる処置は、胃の内容物が腸へと移動する60~90分以内が理想的だからです。
胃に吸収される成分を含むものを誤食した場合は、中毒症状への対処として1分1秒でも早く処置しなければなりません。
塩やオキシドールを愛犬に飲ませて吐き出させる応急処置もありますが、異物の種類によっては吐く際に食堂を傷つけたり、食道に詰まってしまったり、胃がダメージを受ける危険性があるので処置は獣医師に任せてください。
レントゲンや超音波による検査の結果によっては、内視鏡手術や開腹手術によって異物を取り出すことになるでしょう。

日々の注意点は?

好奇心旺盛な子は、誤飲や誤食が多い傾向にあります。
日頃の管理さえ飼い主さんが注意すれば防げるので、危険なものはとにかく接触させないようにしましょう。
蓋付きのゴミ箱やペットゲートの使用をはじめ、飼い主さんが見ていないときにはおもちゃを与えっぱなしにしないなどの環境整備をしてください。
万が一、危険なものをくわえてしまったら、口からすぐに出させられる「オフ」などのトレーニングを行っておくのが思想です。

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