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白内障・結膜炎について教えてください

白内障の症状

白内障は眼の水晶体の一部もしくは全部が白濁する病気です。
目を細めたり、涙を流すといった症状が出ることもあります。症状が進行すると、視力を失います。
人間同様に加齢による白内障もありますが、若年性の白内障では水晶体たんぱく質が水晶体外に溢れ出てくるため、眼の中で強い炎症を起こすという特徴があり、緑内障や網膜剥離といった合併症を誘引する可能性もあります。

白内障の治療法

病気の進行を遅らせるのを目的とした、内科治療を行うのが一般的です。
若年性白内障の場合は、外科的な治療も選択肢の一つになりますが、高額で、眼科での専門的な手術になるので、かかりつけ医と相談しながら治療方針を決めましょう。
外科手術は超音波で水晶体の内容物を乳化吸引したのち、水晶体囊に眼内レンズを挿入する超音波乳化吸引術が一般的に行われています。

白内障の予防法

愛犬の眼の色を、日頃からよく見ておくのをおすすめします。
黒目の一部が白濁していると感じたら、なるべく早期に動物病院へ行きましょう。
内科治療で完治させられる疾患ではありませんが、初期の段階で治療を開始できれば、合併症を発症するリスクが減るからです。
もし白内障になってしまって視力の低下が見られるならば、ペットが家具にぶつからないように環境を整備してあげましょう。

良心的なブリーダーは、遺伝的に若年性白内障を発症する血統は繁殖ラインから除外しています。
その他の遺伝病も含めて、健康な子犬・子猫の繁殖に努めているブリーダーからお迎えできれば安心ですね。

結膜炎の症状

結膜炎とは、眼の結膜に炎症が起きる病気です。
結膜が充血して、目やにや涙が出やすくなります。まぶた周辺の痒みや痛みのせいで、目をこすると、まぶた周辺が赤く腫れることもあります。
物理的な原因は、目の周りの毛やシャンプーなどの刺激です。
両目で発症した場合は、アレルギー感染症などを疑います。

結膜炎の治療法

結膜炎の原因を究明することが、適切な治療の第一歩です。目の周りの毛やまつ毛が結膜に刺激を与えているならば、まずは毛を除去します。
アレルギーや感染症による結膜炎であれば、根本原因に対する治療を行わなければなりません。
結膜の炎症を鎮めるためには、点眼薬や軟膏による内科治療を行います。
ペットが目をこすったり、足で目を引っ掻いたりするようであれば、エリザベスカラーを装着して目を守ることも必要になるでしょう。

結膜炎の予防法

結膜炎を予防するには、シャンプー時に薬剤が目に残留しないように、すすぐ際にシャワーで目にぬるま湯をしっかりかけてください。
結膜炎だけでなく、眼病になったら目薬をスムーズにさせるよう、小さいうちから目を洗われることに慣れさせておくと良いでしょう。
醤油差し用プラスチックボトルに入れた精製水や、人間用のコンタクトレンズ使用者用の目薬をさすことを日課にすれば、ホコリやゴミが入りやすい目を洗い流すことになり、眼病の予防にも役立ちます。

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